敷地面積約770㎡、花菖蒲200種600株。「十二単」「酔美人」など希少な品種も多く、毎年6月上旬には、江戸の昔から「菖蒲なら堀切」と語りつがれた心意気でみごとな花を咲かせてくれます。多くの人が訪れ、町全体がにぎやかに彩られます。
海抜0m地帯である堀切は、昔から湿潤な土地で菖蒲の栽培に適していました。
一説には室町時代、あるいは寛文・延宝に菖蒲栽培が始められたといわれています。
堀切の花菖蒲の様子は「江戸百景」に数えられ、歌川広重・鈴木春信など著名な絵師による浮世絵にも描かれています。
なお、端午の節句に菖蒲湯に使われる菖蒲は、この花菖蒲とはまったく別なサトイモ科の植物だそうです。(T)