家庭雑誌「暮しの手帖」の創刊者 花森安治の仕事を紹介する「花森安治の仕事―デザインする手、編集長の眼」が、世田谷美術館で開催されています。編集者としてだけではなく、装丁家やイラストレーター、コピーライター、ジャーナリストなど多彩な活動を行ってきた花森安治の仕事を紹介しています。
NHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」に登場していた花山伊佐次のモデルとなった人物です。
雑誌は企業広告を載せ収入を得るのが一般的ですが、『暮しの手帖』という生活雑誌の編集長として、30年間にわたり一切広告を入れず発行100万部に迫るまでに成長させ、雑誌の表紙画から、カット、新聞広告、中吊り広告までデザインし、取材や執筆はもとより、制作から宣伝まで、すべてを手がけるプロデューサー&ディレクター&デザイナーとして活躍しました。 もし彼が今の時代に生きていれば、どんな雑誌をどういう方法で創っていくのだろうと想像してしまいました。(Be)