一般に「ドリアン=臭い」というイメージですが、近年は品種改良により匂いの少ない品種が増えたそうです。しかし今年四月下旬に、オーストラリアはメルボルン大学で棚の中に放置され腐ったドリアンの臭いで500人が避難、などというニュースもあり、まだまだこのイメージは払拭されないだろうと思われます。
小学生時分に”ドリアン・グミ”を当時海外在住の従妹から送られ、その香りの強烈さにやられたのが初のドリアン体験。新宿歌舞伎町の百果園さん付近で独特の香りにやられたのが数回。実際にその果肉を口に入れたのは30代半ばだったと記憶しています。甘くフルーティーな中に硫黄を加味したような独特な香りと、クリーミーで濃厚なそれは「冷えてたら美味しく食べられるかもしれない」という、かつての記憶からイメージしていたほど強烈なものではありませんでした。
5月から8、9月頃までの間、タイではドリアンが旬を迎え、町中にはトラックにドリアンを積んだ簡易屋台が出没します。雨季の湿度と気温の高さ、そこに漂ってくるドリアンの香り。苦手な人には地獄のようです。