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豊島区立鈴木信太郎記念館

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鈴木信太郎は東京大学仏文学部教授で19世紀フランス象徴詩の研究者として有名な学者であり、日本におけるフランス文学研究の発展に大きく寄与しました。

昭和3年に建築された鉄筋コンクリート造の書斎棟、戦後の治20年代に埼玉県北葛飾郡富多村下吉妻(現在の春日部市)に建築された信太郎の実家の母屋を昭和23年に移築した座敷棟という建築年代の異なる貴重な建造物が同一敷地内に所在することから、旧鈴木家住宅として、区の有形文化財(建造物)に指定しました。

豊島区ホームページの案内より

留学中に買い求めた1000冊に及ぶ蔵書を、帰国途中の船火事ですべて失い、その経験から鉄筋コンクリートの書斎を作ったということです。そのため戦火に焼けずに、とても貴重な蔵書が今に残されています。その中には印象派のマネが挿絵を描いた大変貴重な詩集もあります。

(Y)