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印刷博物館

pamph古代の壁画や楔形文字などのレプリカから、近代印刷技術に関する資料まで様々なものが展示されています。当然ながらグーテンベルク以降の資料が大半を占めます。グーテンベルク「42行聖書」のレプリカやその印刷本から想定して組まれた再現活字など近世印刷初期の資料から、ガリレオの「新科学対話」版本など様々です。欧文活字の変遷資料を見ていると、改めてそれぞれの書体の美しさを感じました。現代の活版から写植、DTPに至るまでの諸資料(写植機やその文字盤、オフセット印刷シリンダー、凸版シリンダーなど)を見ていると、自分が実際に関わった時代の移り変わりを実感して感慨深いものがありました。活版印刷を実際に体験できるワークショップも毎日開催されています。体験してみたかったのですが、時間の都合で叶いませんでした。

Toppan bildinglogmark付属のギャラリーでは「世界のブックデザイン2017-18」が開催されていましたが、そこには若い方々がたくさん訪れており、少々驚かされました。印刷物の低迷が叫ばれて久しいですが、この光景を見てちょっと勇気づけられました。

(Y)