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長谷川町子記念館

長谷川町子記念館は『サザエさん』や『いじわるばあさん』の作者として有名な漫画家の長谷川町子さんの生誕100周年の今年にオープンしました。
 田園都市線桜新町から歩いて約8分のところにあります。
 記念館に入館すると、サザエさんやエプロンおばさん、いじわるばあさんのキャラがお出迎えをしてくれます。1階が常設展示室[町子の作品]、2階が常設展示室[町子の生涯]と企画展示室になっています。磯野家の茶の間が再現され「おひつ」や「蠅帳」、「金魚鉢」など昭和時代のなつかしさを垣間見ることができます。サザエさんの姿が白黒テレビに映し出されています。

パネルでタッチしてサザエさん、意地悪ばあさんなどの漫画を読むことができ、子供の遊び場もデジタルで再現されています。
 2階の常設展示室[町子の生涯]には、生い立ちからの長谷川町子の人生がイラストで描かれ、そして貴重な原画がたくさん展示されています。原画の絵の素晴らしさは印刷物では感じられない筆感を堪能できます。1964年東京オリンピックのころの新聞、漫画雑誌などが展示してあり印象的でした。

 道路を隔てた反対側には35年前に建てられた長谷川町子美術館があります。1985年に開館した美術館で、館内には、芸術界で超有名な方たちの作品が展示されています。展示内容は時期や企画展によって異なりますが、横山大観や東山魁夷、加山又造、シャガールなど名だたる画家の作品が展示されます。
 長谷川町子さんは1935年に日本初の女性漫画家としてデビューし、1946年から1974年の長期に渡って連載した代表作『サザエさん』は、昭和時代の日本の世相を反映した作品として現在まで世代を超えて読み継がれています。
 現在もテレビで放映され、世界で最も長く放映されているテレビアニメ番組としてギネス世界記録を保持しています。(毎週日曜日18時30分)
 そんな漫画家としての功績は大きく1992年の逝去後に、国民栄誉賞が授与されています。

(Be)