小石川の地に移転してもうすぐひと月になります。
お隣は浄土宗源覚寺、文京区が「文化財」に指定している『閻魔王木造坐像』があります。
宝暦の頃、眼病を患う老婆が好物のこんにゃくを断って、21日間その治癒を祈願したところ、大王が夢枕に立ち「願掛けの満願成就の暁には、私の両目のうち、ひとつを貴方に差し上げよう」と言われたそうです。満願日に老婆の目は治り、大王の右目は盲目となりました。以来、老婆は感謝のしるしとして好物の「こんにゃく」を供えつづけ、坐像は「こんにゃく閻魔」あるいは「身代わり閻魔」と呼ばれて、とくに眼を患う人たちの信仰を集めているそうです
毎年1月16日は「地獄の釜の蓋が開く」とされ、休みなく働く地獄の鬼たちが休む日であり、地獄の番人として名高い閻魔大王も審判をお休みするそうで、このため人々はこの日にお参りして閻魔様とのご縁を結び、赦しを得て平穏な生活を願うそうです。
お隣では「閻魔例大祭」が開かれ山伏姿の僧侶による護摩焚き、火渡りがありました。
野次馬な私はこの日限定の御朱印を手に入れ、味噌田楽とけんちん汁をご馳走になりました。
境内奥には虫歯に効くという「塩地蔵」もあり、余りお世話になりたくはないけれど、ちょっと心強いお隣さんです。